ブレイブリーデフォルト2最終体験版の内容は失敗じゃないか?と思える3つの理由
12月17日に配信された『ブレイブリーデフォルトII』の最終体験版を、年末の休みに入る前に一通り遊び終えました。製品版の発売は2021年2月26日。前作『ブレイブリーデフォルト』を3DSで2周、続編の『ブレイブリーセカンド』も最後まで遊んだ身としては、かなり楽しみにしていた体験版です。

12月17日に配信された『ブレイブリーデフォルトII』の最終体験版を、年末の休みに入る前に一通り遊び終えました。製品版の発売は2021年2月26日。前作『ブレイブリーデフォルト』を3DSで2周、続編の『ブレイブリーセカンド』も最後まで遊んだ身としては、かなり楽しみにしていた体験版です。
ただ、遊び終えて最初に浮かんだのは「この内容で、新しく興味を持った人は製品版を買いたくなるだろうか」という疑問でした。ゲームそのものの出来が悪いと言いたいわけではありません。体験版という「試食」の作り方として、もったいないと感じた点が3つあったので、正直に書いておきます。
理由1:物語の入口がほとんど見えない
最終体験版は、製品版の本編とは別に用意された内容になっていて、ストーリーの導入部分を順番に遊べる作りではありません。主人公のセスやグロリアたちはすでに仲間として揃っていて、いくつかのジョブも最初から使える状態で冒険が始まります。
シリーズを知っている人なら、この割り切りはむしろありがたいと感じるかもしれません。ジョブを組み合わせてアビリティを試す、というこのシリーズの一番おいしい部分にすぐ触れられるからです。
一方で、初めてシリーズに触れる人の立場で考えると話が変わります。ブレイブリーデフォルトの魅力の半分は、クリスタルを巡る王道の物語と、仲間同士の掛け合いにあると私は思っています。前作でも、パーティーチャットで交わされる何気ない会話が、キャラクターを好きになるきっかけでした。体験版でキャラクターの背景が分からないまま戦闘だけを繰り返していると、その魅力はほとんど伝わりません。
理由2:最初に感じる難しさが「理不尽さ」に寄っている
二つ目は戦闘の手触りです。体験版のフィールドで出会う敵は、序盤から容赦のない攻撃をしてきます。私は前作の経験があったので、ブレイブで行動を前借りする場面とデフォルトで耐える場面を意識して、なんとか乗り切れました。それでもボス戦では、パーティーの構成を2回組み直しています。
難しいこと自体は悪くありません。むしろ、ジョブの組み合わせを考えて突破したときの気持ちよさは、このシリーズならではの醍醐味です。問題は、体験版の時間の中では「どう工夫すれば勝てるのか」を学ぶ前に全滅しやすいことです。
シリーズ経験者にとっての「歯ごたえ」が、初めての人にとっては「なぜ負けたのか分からない理不尽さ」に見えてしまう。その危うさを強く感じました。チュートリアルをもう少し丁寧にするか、序盤の敵を少しだけ控えめにするだけで、印象はかなり違ったはずです。
理由3:遊んだ時間がほとんど製品版に残らない
三つ目は引き継ぎです。最終体験版の進行状況そのものは製品版に持ち越せず、遊んだ内容に応じて製品版で使えるアイテムが受け取れる、という形になっています。
何時間もかけて育てたジョブやパーティーがそのまま使えないと分かると、体験版を深く遊び込む動機は弱くなります。私は結果的に10時間近く遊びましたが、その時間の大部分は製品版では「なかったこと」になります。製品版の序盤を少しだけ遊ばせて、セーブデータごと引き継げる形のほうが、購入への後押しとしては強かったのではないでしょうか。
「体験版は短くて簡単なほうがいい」とも思わない
ここまで読むと、「じゃあ体験版はもっと短く、簡単にすればいいのか」と思われるかもしれません。私はそれにも反対です。
簡単すぎる体験版は、製品版との落差を生みます。体験版では楽に勝てたのに、製品版の中盤で急に壁にぶつかると、それはそれで不満の原因になります。ブレイブリーデフォルトのように、戦闘システムの奥深さが売りのゲームならなおさらです。
私が理想だと思うのは、「難しいけれど、どう工夫すればいいかのヒントが見える体験版」です。たとえば、全滅したときに使っていなかったコマンドやアビリティの組み合わせを短く提案してくれるだけでも、負けた理由が「理不尽」から「学び」に変わります。
そもそも今回は、春に配信された最初の体験版のあとにアンケートが行われ、その声をもとに調整が入ったと聞いています。開発側がプレイヤーの声を聞く姿勢を持っていること自体は、とても好意的に受け止めています。だからこそ、最終体験版の作りには少し惜しさが残りました。
それでも製品版は予約した理由
文句ばかり書きましたが、私は製品版をすでに予約しています。体験版の中でも、新しいジョブの組み合わせを試しているときは時間を忘れて遊んでいましたし、フィールドの絵本のような背景や音楽は、前作のファンとして純粋にうれしいものでした。
要するに、私の不満は「ゲームの中身」ではなく「見せ方」に向いています。シリーズ経験者なら、体験版の難しさも含めて楽しめるはずです。初めての人は、体験版で全滅したからといって製品版まで見限らないでほしい、というのが正直な気持ちです。
同じように、長く遊んで初めて見えてくる良さと悪さについては、ゼノブレイド ディフィニティブ・エディションの記事やバイオハザードRE:3を100時間遊んだ感想でも書いています。RPGの記事はRPGカテゴリにまとめているので、年末年始のゲーム選びの参考にしてもらえればうれしいです。
2月26日の発売日まで、あと2か月ほど。製品版をクリアしたら、体験版の印象がどう変わったかも含めて改めて書くつもりです。
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